ご存知の方もいるかもしれないが、中国のOTA(オンライン旅行会社)として最大手といえばシートリップ(Ctrip、携程)。中国上海市に本拠地を置き、中国本土や香港・台湾などに、9つのグループ会社を持つ。中国に加えて、日本・韓国・シンガポールに事業拠点を置き、地域別にローカライズされた10のウェブサイト・アプリを運営する。

そのシートリップも遂にライブ配信市場に乗り出し、旅行コンテンツの生中継を提供し始めた。

中国でのライブ配信市場については以前もコラムで取り上げた通り、2016年を「中国ネットワークライブ配信元年」と称し、本年2017年は更なる飛躍を遂げると現地メディアでは報じられている。

既存のライブ配信の主なコンテンツは配信者(主播)がダンスや歌やトークショーを披露し、それをユーザーが閲覧し、仮想プレゼントや応援メッセージを送る、コミュニケーションアプリ的な要素が強かった。

中国ライブ配信のビジネス展開を大予測!!流行している理由はこれ?!~VOL.1~

今回シートリップが提供するのは「現地に行ったような旅行感覚を楽しむ」「もっと旅行に行きたくなる」コンテンツであり、世界各国の中国人ガイドや留学生が配信者となり、現地のおすすめスポットや攻略法を紹介する。

   

ライブ配信を見た旅行前ユーザーからは質問が飛び交い、それに対して配信者が受答えをする。

日本からも京都や浅草の観光地や、ディズニーランドやメイドカフェなどから配信されており、着物体験や食レポのような内容まで幅広く提供されている。

2017年、中国のライブ配信市場は旅行、グルメ、ショッピングなど「体験型ライブ配信」が流行するだろう。中国国内に限らず国外まで、現地に行かなくても旅行気分が味わえてしまう。旅行前に現地でのトレンドやおすすめスポットの情報が容易に入手できる。人気海外ブランドの商品ラインナップや現地での販売価格も調査できるようになる。

このようにユーザーはWIFI環境さえあればどこでも無料で、そして気軽に体験を楽しむことができるようになる。これがライブ配信の魅力ではないだろうか。