2016年に東京都を訪れた外国人旅行者数は前年比10.2%増の約1310万人。やはり東京は人気があるようだ。日本を訪れた外国人旅行者数(約2403万人)の約50%が東京都を訪れている。

 東京都の調べによると、外国人旅行者数は東日本大震災があった11年、前の年より約184万人少ない約409万8千人まで落ち込んだ。しかし、その後は全国的な訪日外国人の増加の流れにのり、11年の3倍あまりに膨らんだ。過去最高を更新し続けている。

では首都圏以外の地方や日本の中小企業はその経済的恩恵を受けることができているのだろうか?

 

観光立国を目指す日本は外国人観光客を受け入れるため、様々な取り組みや整備等を急ピッチで進めており、企業や地方も同様になんとか外国人観光客へ商品やサービスを提供しようと努力している。

しかし、なかなか進まない。うまくいかない。思っていた効果が得られない。わからなくなってきた…。

そんなお問合せも少なくない。

先日、こんな記事を見かけた。

大学生が「留学生を連れて行きたい!」と思う関東の観光スポットTop5

非常に興味深い見出しであったが、調査結果の内容を見て愕然とした。

質問:外国人留学生におすすめしたい・連れていきたい関東の観光スポットはどこですか?
第1位 東京スカイツリー 74人(18.4%)
第2位 浅草寺の雷門 69人(17.2%)
第3位 ディズニーランド&シー 49人(12.2%)
第4位 鎌倉 30人(7.5%)
第5位 東京タワー 28人(7.0%)

マイナビ学生の窓口調べ
調査日時:2017年5月
調査人数:大学生男女402人(男性200人、女性202人)

私はこの記事を首都圏に住む外国人留学生数名に見てもらったが、苦笑いしてこう言った。

「どこもガイドブックを見れば行けるよ」「留学に来て、入学式の前に全部行ったとこ」

「スカイツリーは1回行けば十分かな」

私の方から質問してみた。今一番行きたいところはどこ?と聞いてみると、ある学生から『直島』と返ってきた。

日本人でもまだ行ったことがないような場所であり、どこにあるか知らない日本人もいるのではないだろうか。念のために確認したが、やはり情報源は現地のSNSであった。

確かに調査方法にも依るこの回答ではあるが、あまりにも情報のズレが目立つ。

この調査結果は「調査対象者が学生だからこの結果」ということでもなさそうだ。

地方はこの感覚と情報のズレを持ったまま外国人観光客を迎い入れようとしていないだろうか?

企業はどういったところから、どのような情報をもとに商品やサービスを開発しているのだろうか?

 

今後も日本が大好きなリピーターは日本各地を訪れるだろう。

2020年の東京オリンピック/パラリンピックに向け、更に加速し『世界の東京』に外国人は訪れる。

特別な施策を講じる前に今一度リアルな外国人の声に耳を傾けてみる必要があるのかもしれない。