少し前からよく耳にするようになったWeChatミニプログラム(以下、ミニプログラム)ですが、「WeChatのいち機能でしょ?」と思われている方もいるかと思います。

しかし、インバウンドや越境ECなどの事業に取り組む企業や、地方誘致などを狙う地方自治体のプロモーション活動やマーケティング活動に活用すると爆発的な効果を得ることができます。

その前に、まずはWeChat機能のおさらいからしてみましょう。

 

WeChatって何ができるの?

1、チャット機能(对话)

友人にテキストメッセージやボイスメッセージを送ったり、画像や動画、お金も送ることができます。

無料通話や位置情報の共有も便利ですね。

2、モーメンツ機能(朋友圈)

暇さえあればみているのがこのモーメンツですね。WeChatは中国版LINEと言われたりしますが、この機能の使用頻度からいえばFaceBookのタイムラインというところでしょうか。テキスト、画像(上限9枚)、動画、リンクページなど友達同士で共有することができます。転売しているバイヤーさんはこのモーメンツをよく使ったりしています。

3、公式アカウント(微信公众号)

WeChat公式アカウントは有名人、政府、媒体、企業など向けに提供したPRプラットフォームで、公式アカウントを通じてWeChatユーザー向けにPRプロモーションを行えます。LINEでいうと企業アカウント、Facebookでいう企業やブランド・アーティストページの様なものです。

4、WeChatPayment(微信支付)

WeChat内で提供されている決済サービスが「WeChat Payment」で、ユーザーはWeChat Payに紐付けた銀行またはクレジットカードの残高を使い、QRコードでお店などで支払いができます。

中国では、コンビニやデパート、宿泊施設、タクシーや交通機関のチケット、公共料金、病院から屋台まで、あらゆる所での支払いにWeChat Paymentが利用でき、決済インフラとして欠かせない存在になっています。

5、ミニプログラム(小程序)

そしてミニプログラム、2017年の年始にリリースされたミニプログラムは、騰訊(Tencent)の微信(WeChat)内で動くインストール不要のクラウドアプリです。一言でいうと、Wechat内のコンテンツを、ダウンロード不要で閲覧利用できるアプリです。友達からシェアされたり、QRコードをスキャンしたり、Wechat内で検索するだけで入手ができます。

WeChatの昨日は主にこの5つに分類できるかと思いますが、細かくみると色々と便利な機能があるので、実際にダウンロードして使ってみてください。

 

ミニプログラムは通常のアプリと何が違うの?

スマートフォンアプリの最大のデメリットは、使う時にインストールが必要なことで、また更新や容量管理、そもそもアプリを開く時に起動が重かったりすることです。

それに対し、WeChatが仕掛けるミニプログラムというプラットフォームは軽快かつスピーディーに使用できます。また、Webページのようにユーザー体験を制限されることなく操作性も高いのがメリットです。

 

ミニプログラムの特徴って?

ミニプログラムの特徴としては以下の3点。

①WeChatの検索機能で検索されやすい

②WeChat内の広告が展開しやすく拡散効果が高い

③開発費用が安い

昨年からWeChatは検索機能を搭載。それに伴い今までは百度などの中国検索エンジンを利用していたユーザーもWeChat内で検索を行うという流れも生まれつつあります。そんな中でWeChat内検索においてミニプログラムは上位に上がってくる可能性が高いので、検索からの流入も期待できます。

また、WeChatは中国人であれば基本的に全ての人がダウンロードしているといっても過言ではないアプリです。友人同士のWeChatのやり取りでミニプログラムをシェアしたり、自身のタイムラインにアップすることで拡散効果が得られます。

そして、ミニプログラムはテンセントのプラットフォームを利用して作るプログラムなので、システムを一から開発する場合と比べるとコストが安く、開発期間も短いのが特徴です。

 

どうしてミニプログラムは流行ったの?

2018年1月に中国国内でミニプログラムを一気に認知させたきっかけはライトなゲームでした。「跳一跳」というゲームで、画面をタップしてキャラクターをジャンプさせて隣の離れたブロックまでジャンプさせるという簡単なものでした。最近中国ではライトなゲームを活用してWeChatでの話題作りからブレイクすることがよくあります。

この跳一跳の累計ユーザ―数は3.1億人を超え、一日のユーザーは約1億人となっています。そして、このゲーム内での広告枠が販売されたのですが、その金額は5日間の掲載2000万元(3.4億円)で、ナイキが購入しました。

ゲームに牽引されてそれ以外のアプリ(ミニプログラム)の利用も増えています。例えばシェアサイクルのMobikeのミニプログラムの累計ユーザー数は1億3230万となったほか、食べログのような「美団」「大衆点評」といった定番のサービスのミニプログラムの利用者も増え続けています。

やはり、常に利用するWeChatを閉じてわざわざ別アプリを起動させなくていい、という利便性がウケているようですね。

次回は具体的にミニプログラムをどのようにマーケティングやプロモーション活動に活用できるかをご紹介したいと思います。