6月18日午前7時58分ごろ、大阪府北部で最大震度6弱を観測する地震があった。

大阪や京都の大学、日本語学校に通う留学生は比較的多く、地震発生直後にはSNS上で不安な気持ちを伝える投稿が私のスマホにも数多く流れてきた。初めての地震を経験する人も多く、日本へ来て日が浅い留学生はまだ学校での防災訓練経験もなく、どのように対応すればいいかわからない様子であった。

TVのニュースは日本語で報道されているので詳細がわからない留学生も少なくない、

その光景に被害の深刻さだけは伝わってきたが、不安だけが増す一方で同胞の友人と連絡を取るしかなかったようだ。

しかし、幸いにも母国のSNSメディアや先輩友人のタイムラインから対応策が流れてきて大きな混乱は免れたようだ。

また中国現地からも日本で震災を経験した元留学生が、無料開放されたWIFI情報や震災時の対応策などを発信していた。

地震発生から24時間が経過した頃には、中国WeChatの公式アカウント上でも約40以上のアカウントから震災の様子や同胞への励ましのメッセージが含まれた内容が報道されていた。

コメントには家族や友人を心配する声や無事を祈る声が溢れていた。。。

   

 

外国人留学生にとっても正確な情報収集が第一であり、まずは落ち着いて安全な場所へ避難することである。

そしてなるべく一人ではなく、友人や先輩と落ち着いて行動し、他の友人の安否を確認することも忘れてはいけない。

いざとなった時にこういった行動をとるためには、学校や地域で実施されている防災訓練などに積極的に参加することである。

 

今回の震災が発生する1ヶ月前には立命館アジア太平洋大学(APU)の留学生と市民が一緒に防災について考えるイベントが同大キャンパスがある大分県別府市で行われており、留学生を含む同市民約80人が参加していた。

スタート地点の別府市京町にある学生寮で、「おおいた留学生ビジネスセンター」やイベントスペースを併設する「APU PLAZA OITA」で同市職員による防災講習を受けた後、留学生と市民の混合グループ19組に分かれ、市が作成した「防災マップ」の避難ルートを道中の海抜表示や津波避難ビルなどを確認しながら歩いた。

グループごとに避難経路で気づいたことについてディスカッションし、意見をまとめてプレゼンテーション。

「津波避難ビルに指定されている建物名が見えづらい場所に書かれており、地図上の建物と同じものかを確かめるのが難しかった」「避難ルートの多くが狭い道で、車での避難は困難だと感じた」などの意見が上がった。

 イベントに参加した韓国からの留学生は、「まだ別府の町についてよく知らないので、避難所やルートを実際に歩いて確認できてよかった」と話していた。

(毎日新聞より)

今回の震災で最も混乱していたのは旅行中の外国人観光客だったようだ。

2020年東京五輪・パラリンピック開催を控え、増加が続く外国人旅行客への対応も急務で、早急な対策が求められている。

東京でも大きな地震が起きれば、このように外国人が右往左往する光景が想定される。

都内有数の観光地、上野では今年2月、都などが近隣の日本語学校に通う外国人も交え、帰宅困難者対策への訓練を実施。災害発生時の対応を確認した。

(産経ニュースより)

今回の地震発生後、大阪府はホームページの目立つ位置に日英中韓の4カ国語でそれぞれ「緊急のお知らせ」を表示。クリックすると各言語で「古いビルから離れるように」などと注意を呼びかけるページにつながるようにした。災害時に府などで構成する「多言語支援センター」では職員ら9人態勢で外国人からの電話やメールの相談に応対するなどしたという。

外国人観光客を災害からどう守るのか、2020年に向けての大きな課題である。

またその課題解決の糸口は日本に住む外国人や留学生の声にあるのかもしれない。